みなさんは、群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故についてご存じでしょうか？
ということで今回は「群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故について。原因･詳細まとめ。」と題して記事をお届けいたします。
ぜひ最後までお付き合いください。
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群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故について。原因･詳細まとめ。
さて、「群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故について。対策･詳細まとめ。」について見ていく前に、まずは群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故に関する概要を見ておきましょう。
群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故に関する概要
2016年8月16日の午後1時10分頃、巡回車を使ってパーク内を循環していた女性従業員が、ツキノワグマに襲われ死亡するという事故が起こりました。
当該女性従業員は、左脇腹や左胸をかまれ、救急隊員が到着した時には心肺停止の状態になってしまっていました。
そして午時2時すぎ、ドクターヘリで前橋市の前橋赤十字病院に運ばれましたものの、怪我は肺まで達していて、午後 3時半すぎ、出血性ショックで亡くなってしまったとのことです。
出血性ショックとは 大量の出血により、体内を循環する血液量が急激に失われ、臓器の循環が障害される。 適切な救急治療が行わなければ、意識障害、呼吸障害と進み、生命に危険を及ぼす状態。
引用元:© Matsubara City. 「https://onl.bz/DKMBJGk」
群馬サファリパーク、左が職員用巡回車。右が来園者用ナビゲーションカー。巡回車にはナビゲーションカーにある金網柵が装備されていない。鉄パイプ柵越しに動物に触れて体調確認とかするためだったんだろうけど、防備としては薄弱に過ぎたな。 pic.twitter.com/McnkO3bAW6
— 俗人朽侘外羽の憂鬱 (@Rotten_Stupa) August 17, 2016
今回の事故では、運転席側のパイプのネジの片方がツキノワクマの力で外れてしまい、全開だったと思われる窓から車の中に熊が侵入。
そして巡回に当たっていた女性従業員に襲い掛かっています。
- 富岡市上小林の斎藤清美さん（46）
- 勤続約26年のベテラン。
- 宮崎県の高校から石川県内の動物飼育専門学校に進学、在学中に飼育員を志し、卒業後、群馬サファリパークに就職。
- 2014年12月から、当該事故の起こった「日本ゾーン」を担当。
斎藤さんが巡回を行っていた「日本ゾーン」には、ツキノワグマ、ニホンジカ、ニホンザルなどが放し飼いにされていたと言います。
- 5歳のツキノワクマの雄
- 体重 約 110キロ、
- 体長 約 1.7メートル
また巡回は、1から3人の従業員が複数の車にて行う場合もあるようですが、事故が起こった当時は、斎藤さん1人だったとのことです
群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故の原因は？
群馬サファリパークで起きたクマ襲撃事故で、安全対策として取り付けられていた防護パイプの防護力が不十分だった可能性が高いことが明らかになりました。
群馬サファリパーク、左が職員用巡回車。右が来園者用ナビゲーションカー。巡回車にはナビゲーションカーにある金網柵が装備されていない。鉄パイプ柵越しに動物に触れて体調確認とかするためだったんだろうけど、防備としては薄弱に過ぎたな。 pic.twitter.com/McnkO3bAW6
— 俗人朽侘外羽の憂鬱 (@Rotten_Stupa) August 17, 2016
詳細はこちらです👇
- 防護パイプの強度が不足していた
事故の現場となった巡回車の防護パイプは、直径 2センチのステンレス製で、ネジ金具で固定されていました。
しかし、ツキノワクマは体重が 100 キログラムを超えるものも珍しくなく、クマの力で防護パイプが曲がったり、破損したりする可能性は十分に考えられました。
- 防護パイプの点検が不十分だった
巡回車のタイヤの空気圧やエンジンの作動などの車両点検は、ほぼ毎日行われていたとのことですが、防護パイプの強度点検は 1ヶ月に 1度程度だったそうです。
防護パイプの強度は、使用状況や経年劣化によって変化する可能性があるため、定期的に点検を行い、必要に応じて補強や交換を行うことが必要だったかもしれません。
- 巡回車に関する明確な基準が定められていなかった
実は、サファリパークの形式の動物園に関しては、「展示動物の飼養、及び、保管に関する基準」というものが定められています。
第１ 一般原則
引用元:©環境省「https://www.env.go.jp/hourei/18/000273.html」
１ 基本的な考え方
管理者及び飼養保管者は、動物が命あるものであることにかんがみ、展示動物の生態、習性及び生理並びに飼養及び保管の環境に配慮しつつ、愛情と責任をもって適正に飼養及び保管するとともに、展示動物にとって豊かな飼養及び保管の環境の構築に努めること。また、展示動物による人の生命、身体又は財産に対する侵害の防止及び周辺の生活環境の保全に努めるとともに、動物に関する正しい知識と動物愛護の精神の普及啓発に努めること。
サファリパーク内の巡回車に関しては、国等などが定める明確な基準が存在していません。
こういった部分が、もしかしたら事件が起こってしまった理由のひとつとして考えられるかもしれません。
群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故に対する同園の対策
この事故を受けて、群馬サファリパークは下記の4つの対策を行いました。
対策１． 「日本ゾーン」の巡回車の窓の外側に鉄製の格子を設置する
今回の事故で、クマに襲われた巡回車には、鉄製のパイプ（直径約 2センチ）が 1本しかついていませんでした。
ですが日本ゾーンの巡回車に関しては、鉄製の格子を設置しました。
鉄格子は 1マス 5センチ四方で、運転席側と助手席側の両窓に設置してあります。
運転者がえさを投げて与えたり、司会を良好にを保つため、窓の中間には 約 13センチの隙間（すきま）があります。
２． 巡回車を常に 2台にする
事故が起きる以前、巡回車は原則 1台で、来場者の混雑状況に合わせて 2台に増やすようにしていました。
しかし今後は、各ゾーンの巡回車を常に 2台とし、異常事態に迅速に対応できるようになります
今回の事故に関しては、女性従業員が1人で巡回を行っていました。
そそて午後1時15分頃、20分間隔で運転されている来場者見学バスの運転手が巡回車にクマが侵入しているのを発見しました。
運転手は別の従業員に連絡し、駆け付けた従業員がクマを追い払いました。
ですがその時点で女性従業員は意識がなく、管理事務所に運ばれ、119番通報されました。
もし2台以上で回っていたなら、もう少し早く熊を追い払えたかもしれません。
３． ツキノワグマは当面、電柵の中へ
同園に生きているツキノワクマについては、当面は電柵の中に入れて展示し、見学客、従業員の車両に直接触れないようにしました。
また、今回女性従業員を襲ったツキノワクマについては、パークの矢島久弥お客様本部長によりますと「動物愛護法などに照らし、現時点で殺処分はしない予定だが、放し飼いも当面は行わず、獣舎内で管理する」とのことである、獣舎の中で飼育されていました。
４． 従業員の情報共有を夕方の 1回から朝夕の 2回に増やす
動物の健康状態な精神状態などを従業員の間で周知するため、事故以前は夕方に 1回のみだった担当者会議を、朝の開園前にも行うことにしました。
なお上記の4つの対策は、しっかりとこれらの対策を県に報告しています。
他にも起こった群馬サファリパークの事故
上記のような対策を取った結果、当時から現在まで群馬サファリパーク内での事故は起こっていません。
よって、安心してご来援いただければと思います。
また当サイトでは、他のサファリパークで起こった事故、心霊についてもまとめていますので、合わせて御覧いただけますと幸いです。
群馬サファリパーク👇
那須サファリパーク👇
東北サファリパーク👇
野生動物の脅威👇
群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故に対する世間の声
ここでは、群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故に対する世間の声を集めています。
群馬サファリパークでツキノワグマが従業員襲う 野生感というか自由感あったもんなあそこ
群馬サファリパークで飼育してる熊に襲われて死んでる事件とかあるけどあれはツキノワグマだけど人を殺せるだけの力が奴等にはあるんだよ……羆とか武器持っていても勝てない可能性あるのよぉ
群馬サファリパークで巡回中の従業員がツキノワグマに襲われ死亡。 開いていた車の運転席窓から車の中に体を差し入れ噛みついた模様。 気をつけるべきなのは「熊が観光客の食べ残しや投げ与えたお菓子で美味しい味を覚えてしまうこと」。 美味しいものを寄越せと過剰な行動に出ることが多く危険。
この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は「群馬サファリパークのツキノワグマの死亡事故について。原因･詳細まとめ。」と題して記事をお届けいたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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