近頃、子供が車内に放置されてしまい、死亡するという事故が増えています。
そしてネット上では「車内放置 父親ばかり」「車内置き去り 父親ばかり」という検索ワードに注目が集まっていました。
ということで今回は「車内放置事故は父親ばかり?見つけたらどう対応するべきかも解説。」と題して記事をお届けいたします。
ぜひ最後までお付き合いください。

今回のニュースに、胸を痛めた方も多いのではないでしょうか。
実は赤ちゃんは体温調節機能が未発達なため、大人よりも熱中症になりやすいです。
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車内放置・置き去り事故は父親ばかり?
先程も申し上げた通り、ネット上では「車内放置 父親ばかり」「車内置き去り 父親ばかり」という検索ワードに注目が集まっていました。
本当に車内放置・置き去りの事故は、父親が原因のものが多いのでしょうか?
車内放置・置き去り事故の事例まとめ
ここでは、本当に車内放置・置き去り事故は父親ばかりなのかを調べるために、ニュースサイト「live door news」さんで取り扱われてきた過去数年間の家族による車内放置・置き去りのニュースをまとめました。
2023年8月26日、北九州市八幡西区にある大型商業施設・コストコにて、駐車場で生後10か月の赤ちゃん・中山喜寿生(きずき)ちゃんが車内に置き去りにされ、死亡するという大変痛ましい事故が起こりました。
実は車内に置き去りにされた赤ちゃんの両親は、別々のタイミングで車内を出ていました。
そのため父親は「母親が赤ちゃん(中山喜寿生ちゃん)を連れて出ている」と思い込んでおり、一方の母親は「父親が赤ちゃん(中山喜寿生ちゃん)を連れて出ている」と思い込んでいたそうです。
この場合、車内置き去り・放置に関わったのは父親と母親の両方です。


2022年11月12日、大阪府岸和田市内で、当時2歳だった女児が車の中で意不明の状態で発見され病院に搬送されましたが、その後死亡するという出来事が起こりました。
意識不明の状態になった女児を見つけたのは、女児の33歳の女児の父親。
女児が社内に置き去りにされていた理由について父親は「この日朝、保育所に送るため娘3人を車に乗せたが、一人だけ預けるのを忘れて帰った」と供述しました。
この場合、車内置き去り・放置に関わったのは父親です。

2022年7月、神奈川県厚木市の駐車場で、車内に放置された幼い姉弟が死亡しました。逮捕された母親は、真夏の暑い日に、2人を車内に放置し、熱中症により死亡させたとされました。
この場合、車内置き去り・放置に関わったのは母親です。
2021年7月22日、千葉県八千代市で、「1歳の女児が車内にいたが、意識、呼吸がない」などと母親(25)から119番通報がありました。女の子は同市内の病院に搬送されましたが、死亡してしまいました。八千代市消防本部によると、死因は熱中症とみられるとのことでした。
この場合、車内置き去り・放置に関わったのは母親です。
2020年9月2日の夜から3日の昼にかけて、高松市で6歳と3歳の姉妹が乗用車内に放置され、熱中症で死亡しました。事件で、保護責任者遺棄致死の罪で起訴された母親の竹内麻理亜被告(26)が、事件当日まで3夜連続で姉妹を車内に置き去りにし、店で酒を飲んだと説明していることが捜査関係者への取材でわかりました。
この場合、車内置き去り・放置に関わったのは母親です。
2020年6月17日、2歳の女児が車の中で長時間放置され、その後死亡しました。会社員の父親(40)は「(女児を)保育所に預けたつもりになっていた」と証言していました。
この場合、車内置き去り・放置に関わったのは父親です。

また、他にも車内放置・置き去りについても調べていると、2022年に起こった新潟県での車内放置・置き去り事件がありました。
2022年5月25日の昼ごろ、新潟市中央区の駐車場で自家用車内に男児を置き去りにする事案が発生し、男の子の死亡が確認されました。父親が25日午前9時頃、男児を保育園へ送るため車に乗せて自宅を出発したものの、途中で降ろし忘れ、仕事のため約3時間車両から離れていたために起こった事故でした。
この場合、車内置き去り・放置に関わったのは父親です。
他にも、見逃している車内放置・置き去り事件が起きているなど可能性はありますが、大きく取り上げられていたのは、以上の7件の事故で間違いないと思われます。
父親に多いのは、保育園に送り忘れての車内放置・置き去り
以上の各事例から分析するに、父親に多い子供の車内放置・置き去りのパターンは、保育園に送り忘れての車内放置・置き去りであることがわかりました。
どうして父親は、これほどにも保育園に送り忘れての車内放置・置き去りが多いのでしょうか?
父親に保育園に送り忘れての車内放置・置き去りが多い理由
ここでは、なぜ父親に保育園に送り忘れての車内放置・置き去りが多いのかについて考察していきます。
とはいえもちろん、以下の理由が考えられるからと言って、父親が子供を車内放置・置き去りしてしまうことが仕方ないと言いたいわけではありません。
また以下の考察は、男尊女卑の思想や、男性は外、女性は家庭という固定観念を押し付ける意図はありません。
父親に保育園に送り忘れての車内放置・置き去りが多い理由①父親にとって子育ては慣れない部分があるから
育児は、男性も女性も両方参加し、協力しながら行うべきです。
ですが「労働力調査 (基本集計)2020年(令和2年)4月分」によれば、男性の正社員比率が78.7%、女性の正社員比率は46.4%となっており、ここから育児に当たる時間に差が出ることが予想できます。
要は育児に当たる時間は、どんなに子育てに積極的な男性でも、女性より少なくなってしまうのではないではないかということです。
よって、自然と子育てに対する関心度に差が出てしまい、母親よりも父親の方が保育園に送り忘れての車内放置・置き去りが多くなってしまうのではないでしょうか?
父親に保育園に送り忘れての車内放置・置き去りが多い理由②男女で脳の作りに違いがあるから
アメリカで行われたある実験をご紹介します。
この実験には男女18人が参加しました。
この18人たちの被験者たちは、研究者たちに「何も考えずぼーっとしておくように」と言われていました。
そして指示に従っている18人に被験者に対して、研究者たちは録音しておいた幼児の鳴き声を流しました。
すると女性の脳だけが反応を示し、変化したのです。
このことから、男性よりも女性の方が、子供の泣き声に敏感な脳の作りになっていることが分かりました。
(出典:アメリカの学術誌 Neuroreport 「Gender Differences in Directional Brain Responses to Infant Hunger Cries」より)
よってこのような脳の作りの違いが、母親よりも父親の方が保育園に送り忘れての車内放置・置き去りが多くなってしまうことに少なからず関係しているかもしれません。

今回のニュースに、胸を痛めた方も多いのではないでしょうか。
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車内放置を見つけたらどう対応するべきか。
ここからは「車内放置事故は父親ばかり?見つけたらどう対応するべきか」について解説します。
もしかしたら今この記事を読んでいる方は、今まさに車内放置されている子供を見つけた時かもしれませんので、まずどうすればよいかを説明します。
車内放置を見つけたら、まず警察に連絡を。
結論から言いますと、子供の車内放置を見つけた際には、まずは警察に連絡し、どうすればよいか指示を仰ぎましょう。
そして余裕があれば、その後駐車場の施設の受付やサービスカウンターに連絡を入れてください。
なお、明らかに一刻を争う事態であると分かるなど、場合によっては別の対応が必要となる可能性があります。

なぜ車内放置を見つけたら、一番に警察に連絡するのか
結論から言いますと、車内放置を見つけた時一番に警察に連絡すべき理由は、自分が後々罪に問われないようにするためです。
あなたが車内放置されている子供を見つけたら、まずどうすればよいのかパニックになるのは間違いないでしょう。
場合によっては既にぐったりとしていたり、泣き叫んでいる場合もあるかもしれません。
ですが車内放置を見つけた身からすれば、
- 「一体どれほどの時間車内放置されているのか」
- 「ぐったりしているのか寝ているだけなのか」
- 「暑くて泣いているのか、寂しくて泣いているのか」
など、はっきりとわからない点がたくさんあります。
例えば、緊急性がないにも関わらず、他人の車の窓を壊してしまうなどすると、場合によっては「器物損壊罪等」で訴えられてしまう可能性があります。
このような訴えを起こされないためには、例えば「窓を割って助ける以外に方法がなかった(止む負えずした行為だった)」と認められる必要があります。
これは刑法37条の「緊急避難」の成立要件となっています。
緊急避難とは、「自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為」であって、「これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合」をいいます。
この緊急避難が成立すると、処罰されることがなくなります。
引用元:© 弁護士法人 デイライト法律事務所 All rights reserved.(https://www.daylight-law.jp/criminal/qa/qa64/)
つまり、他に成すすべがなかったということを証明するために、警察に連絡しておくことが有効であるということです。
車内放置が危険なのは子供だけではない
またここまでは、子供の車内放置を想定してお話してきましたが、体温調整能力がそれほど高くないお年寄りやペットなどの車内放置を見つけた時も、対応するべき必要があります。
気を付けましょう。
以上が「車内放置を見つけたらどう対応するべきか。」に関する情報です。
この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「車内放置・置き去り事故は父親ばかり?見つけたらどう対応するべきかも解説。」と題して記事をお届けいたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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