みなさんは、旭川で起こったいじめの加害者の実名や写真が公表されているかどうか知りたくはありませんか?
また、旭川のいじめの加害者の処分はどうなるかも知りたくはありませんか?
ということで今回は「旭川のいじめの加害者の実名・写真は公表されてる?処分はどうなるかも調査。」と題して記事をお届けいたします。
ぜひ最後まで楽しんでご覧ください。
旭川のいじめの加害者の実名・写真は公表されてる?
さて「旭川のいじめの加害者の実名・写真は公表されてる?」について見ていく前に、まずは「旭川のいじめ」に関する概要を見ておきましょう。
「旭川のいじめ」に関する概要
2021年、北海道旭川市でいじめを受けていた中学2年の広瀬爽彩さんが命を落としてしまうという、とても悲しい事件が起こりました。
(詳細は上記のショート動画で分かり易くまとめてあります。)
このいじめ問題の原因を究明するべく、第三者委員会による調査が行われました。
ですが2023年10月6日、調査報告書のうち、マスキング(黒塗り)され非公表とされた部分が流出した疑いがあることが、旭川市教育委員会への取材で明らかになったのです。
当然ながら遺族側は、この情報流出の原因となった関係者の処罰を求め、市教委は経緯の調査を始めました。
この情報の流出が分かった経緯についてですが、2023年10月3日、旭川市の野村パターソン和孝市議がSNSにて、「黒塗りではない報告書が、差出人名などがない封筒に入れられて自宅の郵便受けに届いていた」という内容を投稿しました。
第三者委員会による調査報告書の公表時は、旭川市教育委員会が遺族側と協議の上でプライバシーなどに関する部分をマスキングしており、マスキング処理がされていない報告書を持っているのは、非常に限られた人物のみです。
2023年10月5日、遺族弁護団は旭川市教育委員会に報告書の保管状況の調査や、地方公務員法(守秘義務)違反や窃盗の容疑での処罰を求める要望書を提出しました。
旭川のいじめの加害者の実名・写真は公表されているのか?
結論から言いますと、旭川のいじめの加害者の実名・写真は公表されていません。
今回は、マスキング(黒塗り)され非公表とされた部分が流出した疑いがあるとのことで、一部で「加害者の情報が流出したのではないか」という疑いがあったようですが、そのようなことはありません。
(後ほど詳しく説明しますが、例えいじめの加害者であったとしても、個人が加害者の実名・写真などを晒上げる行為はリスクしかありません。)
ちなみにこの旭川のいじめの加害者は、かなり多くの人数だったようです。
2019年6月には爽彩さんが加害少年ら10人以上に囲まれ、ウッペツ川に飛び込む事件が起きると、警察もイジメの実態を把握するために捜査に乗り出した。
わいせつ画像を送ることを強要した加害少年のC男は児童ポルノに係る法令違反、児童ポルノ製造の法律違反に該当したが、当時14歳未満で刑事責任を問えず、少年法に基づき、「触法少年」という扱いになり厳重注意を受けた。A子、B男、D子、E子らその他のイジメグループのメンバーは強要罪にあたるかどうかが調べられたが、証拠不十分で厳重注意処分となった。
引用元:© 2023 Bungeishunju Ltd. 無断転載を禁じます。
© LY Corporation(https://news.yahoo.co.jp/articles/559fe9b9fa15570721c800c2c519130501af4b63?page=2)
この報道を見た世間の人々からは、「あまりにも処罰が軽すぎるのではないか?」という疑問が投げかけられていました。
上記の文章中にもありますが、こうした未成年のいじめ加害者の処罰に強い制限を与えているのが、「少年法」という法律なのです。
旭川のいじめの加害者の実名・写真は公表と少年法の関係
実は2022年4月より、改正少年法が施行されており、これまで禁止されていた少年事件の犯人の実名・写真等の報道が条件付きで解禁されました。
少年法とは、少年が犯罪や非行を行ったときの手続きや処分などの基本的な枠組みを定めた法律をいいます。
少年法の目的は、「少年の健全な育成を期し、非行のある少年に対して性格の矯正及び環境の調整に関する保護処分を行うとともに、少年の刑事事件について特別の措置を講ずること」(少年法1条)とされています。人格形成が発達途上にある少年は一度過ちを犯したとあしても立ち直る可能性が十分にあり、成人と同じように刑罰を科すことが適当ではない場合があります。
引用元:© Verybest Law Offices. All Rights Reserved.(https://keiji.vbest.jp/columns/g_young/5323/)
そして少年事件において、犯人の実名・写真等の報道が解禁されるのは、その少年事件が『略式手続』に当たらない場合です。
略式手続きとは?
略式手続は,簡易裁判所が,検察官の請求により,公判手続を経ることなく,検察官の提出した証拠を審査することによって一定額以下の罰金又は科料を科する簡易裁判手続です。これは,文字どおり「簡略なかたち」の手続であり,おおざっぱな言い方をすると「裁判を書面だけで済ませてしまう手続」です。
引用元;© 2009-2023 Nakamura International Criminal Defense LPC(https://onl.sc/DwgqY4E)
ただ、重大な事件であるのにも関わらず、それらがこの『略式手続き』で片づけられてしまってはたまりません。
よって略式手続きが採用できる条件もあります。
「略式手続」を行うことができる刑事事件は法律で決められています。具体的には,刑事訴訟法461条により,課される処分が「100万円以下の罰金又は科料」となる法律違反(簡易裁判所が処分をするような事件)において,略式手続が選択されることがあるのです。実例を挙げれば,自動車運転中のスピード違反や,小競り合い程度の暴行事件,迷惑行為防止条例違反事件等です。
引用元;© 2009-2023 Nakamura International Criminal Defense LPC(https://onl.sc/DwgqY4E)
今回の旭川いじめ事件は、人ひとりの命が亡くなっているわけなので、略式手続きには当たらないとみるのが自然です。
ではなぜ、今回旭川いじめ事件に関わった加害者の実名・写真が報道されていないのかというと、当該事件が少年法改正前に起こったからです。
今再び話題になっているために、時間関係を勘違いしてしまいそうですが、いじめが起こったのは2019年、少年法が改正されたのは2022年です。
これには賛否両論あると思います。
不用意に加害者を晒上げることのリスク
また、先程もお話ししましたが、例えいじめの加害者であったとしても、一般に公表されていないにもかかわらず、個人が加害者の実名・写真などを晒上げる行為はリスクしかありません。
北海道旭川市で中学生が死亡したいじめ問題に関連して、SNS上で加害者扱いをされた親子が、投稿者に損害賠償を求めている裁判で、旭川地裁は330万円の支払いを命じました。
訴状などによりますと、2021年、中学2年生の広瀬爽彩さんが公園で凍死しているのが見つかったいじめ問題に関連して、旭川市内に住む10代の男性とその父親が、ツイッターで加害者として扱われ、顔写真などを投稿されたと主張しています。
また、この親子は、いじめと無関係だったのにもかかわらず、父親の職場の建物も投稿されるなど、うその情報が拡散され名誉を傷つけられたとして、投稿した神奈川県の男性に440万円の損害賠償を求めています。
判決で旭川地裁は、投稿が親子の名誉を傷つけたことを認め、精神的苦痛が相当のものだったとして、男性に、330万円の賠償を命じました。
引用元:©HTB 北海道テレビ放送株式会社()https://www.youtube.com/watch?v=GCJ8lK-MdzA
もちろんいじめ加害者は罰せられるべき存在ではありますが、最終的に彼らを裁くのはあなた一個人ではなく法律です。
また、まったく関係のない人を晒上げ、その人たちの人生を壊しでもした場合、あなたは一生重い罪と後悔にさいなまれながら生きていかなければいけないかもしれません。
気を付けましょう。
旭川のいじめの加害者の処分はどうなる?
これに関しては先程の文章を再度引用させていただきます。
2019年6月には爽彩さんが加害少年ら10人以上に囲まれ、ウッペツ川に飛び込む事件が起きると、警察もイジメの実態を把握するために捜査に乗り出した。
わいせつ画像を送ることを強要した加害少年のC男は児童ポルノに係る法令違反、児童ポルノ製造の法律違反に該当したが、当時14歳未満で刑事責任を問えず、少年法に基づき、「触法少年」という扱いになり厳重注意を受けた。A子、B男、D子、E子らその他のイジメグループのメンバーは強要罪にあたるかどうかが調べられたが、証拠不十分で厳重注意処分となった。
引用元:© 2023 Bungeishunju Ltd. 無断転載を禁じます。
© LY Corporation(https://news.yahoo.co.jp/articles/559fe9b9fa15570721c800c2c519130501af4b63?page=2)
多くの人は、あまりにも軽い処分過ぎると思うのではないでしょうか?
最後にこの旭川のいじめに関する世間の声を見ておきましょう。
旭川のいじめに対する世間の声
ここでは、旭川のいじめに対する世間の声を集めています。
いじめはエスカレートしていくのが一つの特長です。 サディスティックになっていく。 そうなると事の前後関係や、レベルについての判断に鈍磨になります。 当時の加害少年たちの発言には、詭弁と言えるものがあまり見受けられません。 素直な感想だと考えます。 本当の意味で自分達の行為を反省するのは、多分ずっと後の事だと思います。 被害を受ける側に立って、ようやく見えてくるということです。 なので、世間が集中して彼らを叩くことは逆効果です。 どんどん耳を背けていき、心の壁を厚くして行くでしょう。 そこに反省の為の場所は無いのです。 恐らくはまだ、一部の生徒は罪と向き合えず、強情と強さを勘違いしたまま、大人への道を歩んでいるのだと推察します。 その先に有るのは不幸な生き方だけで、当人だけでなく関わった多くの人も巻き込んで行くでしょう。 責めることなく、忘れることもせず対することです。
引用元: ©2023 Bungeishunju Ltd. 無断転載を禁じます。
© LY Corporation(https://news.yahoo.co.jp/articles/559fe9b9fa15570721c800c2c519130501af4b63/comments)
私の子供がこんな目に遭わされたら、加害者の写真と名前をすぐにでもネットに公開する。一回そうすれば回収は難しいし、あとは世の中の正義感に満ち溢れた人々が力になってくれるはず。 犯罪とか人権侵害とか言う人も出てくるだろうけど、守るべき子供が奪われてしまった以上、そんなものは全然怖くない。 むしろ、ちょこっと捕まるだけで我が子を屈辱に塗れさせ死に追いやった奴らが苦しむのなら安いもんだと思う。一生追いかけて不幸にしてやる。 …って思われても仕方ないのに、やらないのは、自制心が強い人なんだろうと思う。
引用元: ©2023 Bungeishunju Ltd. 無断転載を禁じます。
© LY Corporation(https://news.yahoo.co.jp/articles/559fe9b9fa15570721c800c2c519130501af4b63/comments)
こんな理不尽な話はありません。 厚生なんて期待するだけ無駄だとはいえ、少年院などの施設に入るような罪にも問われないのでしょうか。 反省のない態度。友達だと言いながら亡くなっても何とも思わないだなんて…。 こんな人の心も持たないような人間に育つ家庭環境だからこそ、我が子を庇い謝罪の言葉すら出ない保護者の発言に繋がるんでしょうね。。 大人になれば自分で稼いで自分で好きな場所に逃げる事だって出来たのに。もっと広い世界でもっと自由で輝かしい未来を生きて欲しかったです。 貴方の苦悩を思うだけで心が苦しくなります。1人の大人として、貴方のような子がいる現実を知らずにいたこと、助けてあげられなかった事、ごめんなさい。
引用元: ©2023 Bungeishunju Ltd. 無断転載を禁じます。
© LY Corporation(https://news.yahoo.co.jp/articles/559fe9b9fa15570721c800c2c519130501af4b63/comments)
亡くなられた広瀬さんのご冥福を心よりお祈り申しあげます。
そして、被害者遺族が納得できるような結末が迎えられることを願っています。
いじめで辛い思いをしているなら・・・
いじめは、子どもにとって大きな苦しみと傷を残す問題です。
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いじめ相談ダイヤルの連絡先
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310
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この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「旭川のいじめの加害者の実名・写真は公表されてる?処分はどうなるかも調査。」と題して記事をお届けいたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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